吉方位の調べ方——自分の吉方位を調べる手順を、はじめから順に
「自分の吉方位を調べたい」と思って検索してみると、本命星だの九星だの盤だのと、聞き慣れない言葉が並びます。どこから手を付ければよいのか分からないまま、そのまま閉じてしまった方も多いのではないでしょうか。
ここでは、吉方位を調べる手順を最初から順にご説明します。専門用語は出てきた場所でその都度ご説明しますので、気学にまったく触れたことがなくても読み通せるはずです。
方位学と九星気学は、同じものを指しています
まず言葉の整理から始めます。
「方位学」「気学」「九星気学」「九星術」——調べていると、こうした呼び名がいくつも出てきます。細かく言えば由来は違いますが、日常で使われるときは、ほぼ同じものを指しています。いずれも、方位には吉凶があり、その吉凶は人と時期によって変わる、という考え方にもとづくものです。
当研究所でお伝えしているのは、そのうち九星気学と呼ばれる体系です。以下では九星気学の呼び方で統一します。「方位学の調べ方」を探してこられた方も、そのままお読みいただいて差し支えありません。
吉方位は、あなた専用のものです
調べ始める前に、二つだけ押さえておいてください。ここを誤解したまま進むと、どこかで必ず行き詰まります。
一つめ。吉方位は万人共通ではありません。 「今年は南が良い」といった言い方を目にすることがありますが、九星気学ではそういう見方をしません。同じ日の同じ南が、ある方にとっては吉方位で、別の方にとっては凶方位になります。生まれ持った星が違うからです。
二つめ。同じ人でも、吉方位は移り変わります。 年で変わり、月で変わり、日でも変わります。「自分の吉方位は北」と一度覚えて済ませられるものではありません。出かける時期ごとに調べ直すものだとお考えください。
ご家族で同じ方位へ出かけたい場合も、お一人ずつ吉凶が違いますので、全員にとって吉となる方位と日を別途探すことになります。

調べる手順は、四つです
全体の流れは次のとおりです。
| やること | 何が分かるか | |
|---|---|---|
| 一 | 本命星を出す | 生まれ持った星 |
| 二 | 月命星を出す | もう一つの星 |
| 三 | 凶方位を外す | 行ってはいけない方位 |
| 四 | 残りから吉方位を選ぶ | 行くとよい方位 |
順番が大切です。吉方位を探すより先に、凶方位を外します。 理由は手順三でご説明します。
手順一:本命星を出す
本命星とは、生まれた年で決まる星です。一白水星から九紫火星までの九つがあり、これがすべての土台になります。
ここで一つ、最もよくある間違いをお伝えしておきます。
九星気学の一年は、1月1日ではなく立春から始まります。 立春はその年によって2月3日だったり4日だったりします。ですから、1月1日から立春の前日までにお生まれの方は、前の年の星になります。
たとえば2月1日生まれの方は、生まれ年の星ではなく、その前年の星が本命星です。ここを取り違えると、以降の計算がすべてずれます。ご自分の星をご存じの方でも、一度確かめておかれることをお勧めします。
年ごとの実際の立春の日を併記した表を九星の早見表にご用意しました。1926年から2030年まで載せてあります。
手順二:月命星まで出す
本命星が出たら、次は月命星です。生まれた月で決まる、もう一つの星です。
「本命星さえ分かれば十分」と書かれているものを見かけますが、本命星だけで判断すると、かなりの確率で外れます。本命星にとって吉でも、月命星にとって凶という方位があるからです。その方位へ出かけても、期待した結果にはなりません。
月命星も、月の区切りは暦の1日ではなく節入りです。たとえば6月生まれの方でも、6月5日ごろの節入り前にお生まれなら、5月の扱いになります。ここも早見表で確かめてください。
なお、本命星と月命星の組み合わせからは傾斜宮という、より細かい性質も出せます。相性を見るときに使うものですので、方位を調べる段では気になさらなくて構いません。
手順三:凶方位を外す
ここが一番大切なところです。
九星気学では、凶方位を避けることを、吉方位を取ることより優先します。吉方位へ出かけて得られるものより、凶方位へ出かけて受けるもののほうが、はっきりと大きいからです。吉に見える方位でも、そこに凶殺が重なっていれば、その方位は使えません。
外すべき主な凶方位は次のとおりです。
| 凶殺 | どういう方位か | 誰にとって |
|---|---|---|
| 五黄殺 | 五黄土星が回っている方位 | 全員 |
| 暗剣殺 | 五黄殺の反対側 | 全員 |
| 歳破 | その年の十二支の反対側 | 全員 |
| 月破 | その月の十二支の反対側 | 全員 |
| 日破 | その日の十二支の反対側 | 全員 |
| 本命殺 | 自分の本命星が回っている方位 | その人だけ |
| 本命的殺 | 本命殺の反対側 | その人だけ |
| 小児殺 | その月に定まる方位 | 12歳以下のお子様 |
上の五つは誰にとっても凶方位です。下の三つは人によって変わります。同じ日に同じ方位へ出かけても、ある方には本命殺で、別の方には何でもない、ということが起こります。
お子様連れで出かけられる場合は、小児殺を必ずご確認ください。12歳以下のお子様に働くもので、その月のあいだは同じ方位が該当します。大人だけで見ていると見落とします。
凶殺のそれぞれについては凶殺とはに詳しくまとめてあります。
手順四:残った方位から吉方位を選ぶ
凶方位を外し終えて、ようやく吉方位を選ぶ段になります。
自分の本命星から見て、相生(助け合う関係)または比和(同じ気)にあたる九星が回っている方位が、吉方位の候補です。逆に相剋(打ち消し合う関係)にあたる方位は、凶殺が付いていなくても小凶として扱います。
ここで見るのが盤です。盤とは、九つの星がその時期にどの方位へ回っているかを示した図で、年の盤(年盤)、月の盤(月盤)、日の盤(日盤)があります。
そして、年盤・月盤・日盤のすべてで吉になっている方位が、本当の吉方位です。年盤では吉でも日盤では凶、ということはいくらでも起こります。重ねて見る必要があるのは、このためです。
目的によって、重く見る盤が変わります
もう一つ、実務的なことを申し上げます。
| 出かけ方 | 主に見る盤 |
|---|---|
| 日帰り・生活圏の方位取り | 日盤 |
| 一泊以上の旅行 | 年盤・月盤・日盤 |
| 転居・引越し | 年盤・月盤 |
日帰りで近場へ出かけるだけなら、日盤を中心に見ます。 逆に、転居や長期の旅行を日盤だけで決めてはいけません。影響の及ぶ範囲が違うからです。日盤だけを見て引越し先を決める、というのは避けてください。
引越しの方位については引越しの方位に別途まとめてあります。
つまずきやすい五つのこと
これまで多くご質問をいただいた中から、特に多いものを挙げておきます。
一、1月・2月生まれの方の星。 手順一で申し上げたとおりです。立春前は前年の星です。
二、本命星だけで判断してしまう。 月命星まで出してください。
三、恵方を吉方位だと思っている。 恵方は歳徳神のいらっしゃる方位で、その年の全員に共通です。個人ごとの吉方位とは別のものです。詳しくは恵方と吉方位に書きました。
四、磁石の北をそのまま北とする。 方位磁石が指す北と、地図上の北はずれています。このずれを磁気偏角といい、日本国内でも地域によって違います。厳密に方位を取るなら補正が要ります。
五、八方位を45度ずつだと思っている。 九星気学では、北・東・南・西の正四方位が30度、北東・南東・南西・北西の四隅が60度です。等分ではありません。境界付近の行き先を選ぶときは、ここで判定が変わります。方位別の行き先では、この区分と磁気偏角の両方を補正した上で判定しています。
手で調べるか、ツールに任せるか
ここまでの手順を、盤を見ながら毎回手作業で行うことはできます。ただ、出かけるたびに四つの手順を踏むのは、正直なところ骨が折れます。年盤・月盤・日盤を三枚並べて、八方位それぞれについて凶殺の有無を確かめていく作業です。
生年月日を入れるだけで、本命星・月命星から凶方位・吉方位までを一度に表示するお出かけ吉方位を無料でご用意しています。まずはご自分の星と、今日の八方位の吉凶をご覧になってみてください。登録も不要です。
一年を見渡して出かける月を決め、そこから日取りまで絞り込みたい場合はお出かけ吉方位カレンダーを、ご家族そろって行ける方位と日を探したい場合は複数人の共通吉方位をお使いください。小児殺の判定も自動で行います。
仕組みそのものを理解して、ご自分で判断できるようになりたい方には気学テキスト初級編をご用意しています。五行陰陽から吉凶方位までを順に学べます。テキストとカレンダーをまとめた3点セットもございます。
まとめ
- 方位学・気学・九星気学は、日常的にはほぼ同じものを指す
- 吉方位は人ごとに違い、年・月・日で移り変わる
- 手順は「本命星→月命星→凶方位を外す→吉方位を選ぶ」の四つ
- 九星気学の一年は立春から。1月〜立春前生まれは前年の星
- 本命星だけでは足りない。月命星まで出す
- 吉方位を探すより先に、凶方位を外す
- 年盤・月盤・日盤のすべてで吉の方位が、本当の吉方位
- 日帰りは日盤中心。転居・旅行を日盤だけで決めない
もう一歩、深く学びたい方へ
節入りや盤の読み方といった土台は基本知識に、実際に方位を出す流れは実践するに、避けるべき方位は凶殺とはにまとめてあります。出かけた先での過ごし方は祐気取りを、本命星ごとの年間の吉方位は九星別の吉方位をご覧ください。
もう一歩、深く学びたい方へ
宗家が実際に用いる鑑定手法を、順を追ってまとめたテキストです。
ご購入後すぐ PDF でお読みいただけます。
気学テキスト 初級編
基礎を体系的にお教えします
正統気学の宗家直門が、真の鑑定手法をお伝えします。五行陰陽から九星・吉凶方位まで、方位鑑定の基礎を体系的に学べる全54頁の入門テキストです(五気五行、生気・退気、十干十二支、九星、四正・八方位十二支分界、遁甲の基礎も網羅)。
取り消し線はココナラでの販売価格です。
気学テキスト 中級編
九星の作用と特徴を解説します
各九星を深く理解し、方位取りによって何が起こるかを予測できるようになる全80頁の中級テキストです。
取り消し線はココナラでの販売価格です。
お出かけ吉方位カレンダー Web版ライセンスと合わせた3点セットもご用意しています。